ライフスタイル 2020 5 4

新型コロナウイルスは、私たちのライフスタイルを変えてしまうでしょう。

「不連続な変化」
 私が子供の頃は、
休日には、百貨店に行って、
地下の大衆食堂で「お子様ランチ」を食べて、
屋上の遊園地で遊ぶのが、夢だったのです。
 しかし、私が住んでいたところは、
地方都市で百貨店はなかったので、
イトーヨーカ堂で休日を過ごしました。
 昔のイトーヨーカ堂は、
衣服だけでなく、本屋もあり、家電も売っていました。
大型家具もありました。
つまり、大人も子供も楽しめるレジャーランドだったのです。
 しかし、「昭和」の時代を象徴するライフスタイルは、
徐々に、しかし、確実に変わっていったのです。
 経済のニュースでは、百貨店どころか、
GMS(総合スーパー)の苦境を伝えるニュースがあります。
 さて、今の子どもたちは、
百貨店や総合スーパーに行くことが夢と言うでしょうか。
 スマートフォンのゲームで活躍したい。
いや、「YouTube」で活躍したいと言うかもしれません。
どちらも「インターネット」や「仮想空間」が関係しています。
 やがて、ゲームの中で戦う「電子スポーツ」が、
オリンピックの正式種目になるかもしれません。
 新型コロナウイルスの流行によって、
外国では外出禁止、日本では外出自粛となっていて、
これが、きっかけとなって、私たちのライフスタイルを変えてしまうかもしれません。
 私たちの生活の半分は今までどおりかもしれませんが、
残りの半分は「仮想空間」で生活するようになるかもしれません。
 仮に、外出禁止が解除されても、
私たちの給料やボーナスは減少してしまうので、
強烈な節約生活が始まるかもしれません。
つまり、不要不急の消費はしない。
不要不急のものは買わない。
 もちろん、自宅での「自粛生活」で「物を買わない」ということに慣れてしまったので、
当たり前のライフスタイルになるかもしれません。
 しかし、不要不急の消費が資本主義経済を支えていたのです。
たとえば、日本の道路事情を考えれば、70馬力あれば十分です。
にもかかわらず、200馬力や300馬力の車があふれています。
70馬力で間に合うのに、あえて300馬力の車を買うのが、資本主義経済です。
 新型コロナウイルスの流行は、資本主義経済を変えてしまうでしょう。
多くの人が新型コロナウイルスの流行によって体調を崩しましたが、
次は、資本主義経済が崩れるでしょう。
「節約」が、次の時代のトレンドになるかもしれません。
 もちろん、実体経済の中にある資本主義経済は崩壊するかもしれませんが、
「仮想空間」の中にある資本主義経済は、大発展するでしょう。
グーグルやフェイスブックは、時代を先取りしているのかもしれません。
 私たちの生活の半分は今までどおりだとしても、
残りの半分は「仮想空間」を生きるのかもしれません。
「仮想空間」だったら、お金がかからないうえに、ウイルス感染もないからです。
 未来人から見れば、21世紀初頭は、オリンピックで、
肉体を使ってスポーツをやっていたことに驚くかもしれません。
「それでは、疫病や感染の危険がある。
全世界からウイルスを集めるようなものである。
我々の時代は、電子スポーツの時代である。
もちろん、電子スポーツでも体力と運動神経が必要であることは言うまでもない」

VRビジネス 2019 1 27
 バーチャル・リアリティ(VR)というと、
多くの人は、テレビゲームを連想するかもしれません。
仮想空間の中でヒーローになって戦う様子を連想するでしょう。
 しかし、ビジネスにも十分役立ちます。
「Wedge 1月号」には、このような記事がありました。
 アメリカのエヌビディアの「Holodeck」の最大の特徴は、
実際にメーカーで使われている3Dデータを取り込み、
VR空間内に写実的な3Dモデルとして再現できる点だ。
 加えて、色や外装の変更、
部品の取り外し、解体ができ、
車の中に乗り込んでハンドルを握ったり、
建築物の中に入って歩き回ったり、
光源の位置を変えたりと自由度が高い。
 VR空間の中で、
実物に近い3Dモデルを前に議論できる。
(引用、以上)
 将来、逆もできるかもしれません。
人間の大脳の中で浮かんできたイメージをセンサーで読み取り、
VR空間の中で再現して、それを3Dデータに変換して、
設計図を作り、それをもとに量産するという方法です。
 頭の中に浮かんだインスピレーションを文字化・図式化すると、
膨大な量になってしまうので、
それをセンサーで読み取り、
VR空間の中で映像として再現するのです。
その映像を3Dデータに変換して、さらに設計図とするのです。
 人間の大脳は、巨大なメモリのようなもので、
大げさに言えば、宇宙のデータも全部書き込めるかもしれません。
問題は、どうやって、それを取り出すかです。
 コンピューターの記憶装置は、磁気記憶装置ですが、
人間の大脳は、生体記憶装置でしょう。
















































































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